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いちいち本レビュー

たんたんと本の感想を書いていくブログ。書評よりもっと軽いメモみたいなもの。

【一番知りたかった生理事情】「少女たちの昭和」/編:小泉和子

少女たちの昭和 (らんぷの本)

少女たちの昭和 (らんぷの本)

 

★★★★★

 

自分が知らない世代の少女たちの生活や考えていたことに興味があります。

それは昭和だけでなく、明治、大正、それよりもっと以前にも。

 

本書は昭和初期~戦時中の少女たちの生活を中心に書かれています。

資料集としても十分な読み応えでした。

 

一番知りたかったけれど、なかなか知るきかっけがなかった少女たちの生理事情を知れたのがとても良かった。

便利な生理用品が気軽に手に入る現代でも、毎月のことで体もしんどく、常に気を張りながら過ごさなければならない生理期間。

今のような生理用品がない時代、少女たちはどのように対応していたのかが詳しく書かれています。

当時の少女だけでなく女性の大変さといえば今の比ではないです。

このような貴重な資料をちゃんとすぐに手に取れる本としても残し続けて欲しい。

 

昭和初期~戦時中の少女たちは一部の恵まれた裕福な家庭の子以外は、かなり厳しい状況にあり、おしゃれを楽しんだりする暇もお金もなく、学校に行くことも出来ずに働きに出て家族に仕送りをしたり、満足に食事も摂れない状態でした。

それでも、周りもみんな同じなので不満を抱くことなく、そういうもんなんだと受け入れていたそうです。

今のように情報が入らないので、周りがみんなそうならそれが当たり前になるもので、恵まれた環境にいる現代の私たちの方が周りと比べては不幸せだと嘆いているのかもしれません。

 

また、裕福な家庭の少女たちも女学校に行かせてもらえても、結婚して良妻賢母になるための猶予期間にすぎず、習い事もよりいい家に嫁ぐための箔づけのため。

産めよ増やせよ」の時代、健康でよく働き子供を産み育てる、あくまで男性を支えるための存在でしかなかった…。

 

中原淳一の少女の絵、吉屋信子少女小説、可憐な昭和の少女たちに思いを馳せる時、このような時代背景を知っているとまた違った感じ方をするようになりそうです。

 

 

bookmii.hatenablog.com

 

少女たちの昭和 (らんぷの本)

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少女たちの昭和史

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女たちのシアターピース コワレタイ-昭和の少女たち- 作曲:寺嶋陸也

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