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いちいち本レビュー

たんたんと本の感想を書いていくブログ。書評よりもっと軽いメモみたいなもの。

【麗しき乙女の世界】「女學生手帖: 大正・昭和 乙女らいふ」

その他の本 吉屋信子 嶽本野ばら

 

女學生手帖: 大正・昭和 乙女らいふ (らんぷの本)

女學生手帖: 大正・昭和 乙女らいふ (らんぷの本)

 

 ★★★★★

大正から昭和初期の女学生のファッション・制服・生活・エスの世界・悩みなどなど、豊富な写真と資料と情報がいっぱい詰まった本。

レトロ好きにはたまらない一冊で、手元に置いておきたいです。

 

当時の女学生を夢中にさせた、吉屋信子川端康成少女小説を要約したものも数作慶されていて、これを機に少女小説の世界に魅了されるのもいい。

中原淳一高畠華宵、加藤まさを、松本かづちの美しいイラストを堪能するものいい。

当時の貴重な資料も豊富で、情報量がとても多い。

隅々まで読み込んでじっくりゆっくり、当時の女学生に思いを馳せる時間が素敵。

 

一番興味深く面白かったのが、お手紙例文集と当時の雑誌に掲載されていた身の上相談。

時代は違えども、当時の女学生を近くに感じることが出来る。

相談に対する回答も、今の時代とは大きく違っているものがあり面白い。

一日も早くその不真面目さを精算して、大日本帝国女性の真の姿にたちかえってほしいものです。

 

一日も早くからだをなおして健康になって、勉強して立派な女性となって、妻となり母っとなってそれからそれへと将来に大きな希望をつないで御覧なさい。

 

大日本帝国女性の真の姿」という言葉にはただただ驚くばかり。

この時代の女性は結婚して妻になり、良き母となることが当たり前で義務づけられる生きづらさも感じます。

 

本書に出てくる女学生は、家が裕福で勉強が出来、(女子が学問を学ぶことに)理解のある限られた少女だけ、極々一部のエリートだけでした。

貧しい暮らしを耐え忍ぶ少女たちには、憧れることさえ叶わない世界だったのかもしれない。

 

特別寄稿として嶽本野ばらさんが文章を寄せています。

こちらも野ばら先生らしい世界観が広がって大好きです。

 

女學生手帖: 大正・昭和 乙女らいふ (らんぷの本)

女學生手帖: 大正・昭和 乙女らいふ (らんぷの本)