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いちいち本レビュー

たんたんと本の感想を書いていくブログ。書評よりもっと軽いメモみたいなもの。

「金閣寺」/三島由紀夫

三島由紀夫

金閣寺 (新潮文庫)
by カエレバ

★★★★★

名作「金閣寺」をやっと読みました。

三島由紀夫を初めて読んだ「仮面の告白」から美しい文章に惹かれて、いくつかの著書を読んだけれど、

一番有名?な「金閣寺」を読んでいなかったなんて。

難解な描写が時々あり、これはどういう意味だろうと立ち止まって読み返してもよく分からない部分がありました。

そこをもっとじっくり掘り下げて読み直したい。

美というものは、こんなに美しくないものだろうか、と私は考えた。

私が目に見える美をしか信じなかった以上、この態度は当然である。

一番感じたのは主人公の美に対する並々ならぬ崇拝。

手に入れることが出来なかった有為子という存在が、ずっと主人公の中で消えることがなく、

有為子こそが金閣寺なんじゃないだろうか。

美への憧れや崇拝のあまり、美を手にすることが出来ない。

反対に柏木という同級生は美を粗末に扱い、美を手にしている。

しかし、美に対して価値は感じていない。

その辺りの対比も面白かった。

1950年7月1日、「国宝・金閣寺焼失。放火犯人は寺の青年僧」という衝撃のニュースが世人の耳目を驚かせた。

この事件の陰に潜められた若い学僧の悩み――ハンディを背負った宿命の子の、生への消しがたい呪いと、それゆえに金閣の美の魔力に魂を奪われ、ついには幻想と心中するにいたった悲劇……。

31歳の鬼才三島が全青春の決算として告白体の名文に綴った不朽の金字塔。

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