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いちいち本レビュー

たんたんと本の感想を書いていくブログ。書評よりもっと軽いメモみたいなもの。

「絶唱」/湊かなえ

絶唱
by カエレバ

★★★☆☆

ミステリーじゃなかった…。

考えてみれば帯にもミステリーらしきことはどこにも書いてなかった…。

著者が得意の連作小説になっている。

舞台は太平洋に浮かぶ島、そして阪神淡路大震災のトラウマが絡んでくる。

今でも阪神淡路大震災は大きな傷跡を残したまま。

それを知っていても、当事者でない私に偉そうに何か語っても嘘くさいだけだし、東日本大震災に対しても何か語ろうということはしないつもりだ。

湊さんは作家で小説という表現を通して伝えることが出来るので、それは良いことだと思う。

風化させないという意味で。

4つの短編の中で、独白形式の「絶唱」が一番好き。

湊かなえさんといえば、独白形式なのが大好きなので。

「絶唱」から友達についての思いを引用。

たった一人でいいから、わたしのことを一番の親友だと言ってくれる人がほしい。

そう願い続けてきたのに、そんな相手との出会い方も、関係を築く方法もわかりませんでした。

親友になりたい人と出会い、仲良くなれても、その人はきっと、別の人を一番の友だちに選ぶに違いない。

自分が何の価値もない、粗大ゴミのように思えてきました。

誰かに拾ってほしい。役に立てることはひとつくらいはあるはずだから、お願い……。

物語のおわり
by カエレバ

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