いちいち本レビュー

たんたんと本の感想を書いていくブログ。書評よりもっと軽いメモみたいなもの。

「ミネハハ」/フランク・ヴェデキント 訳:市川実和子

ミネハハ
by カエレバ

★★★★☆

映画「エコール」の原作ということで、映画はあまり見る気になれなかったので小説で読みたかった。

しかし、何で市川実和子が訳なのか?

そのことが何となく嫌で読むのを迷ったが、市川実和子が訳したものしか今のところないみたいなので仕方なく。

プロの訳者さんに訳してもらいたいわ。。。

自殺した老女が残した手記がこの物語になる。

無垢な少女たちが駆け回るユートピアのような閉ざされた空間。

それを捉えようのない違和感が覆っていて、とても不気味。

少女たちは何も知らされないまま、年長の少女に習い生活をする。

成長と共に、自分でも違和感に気づいていく。

けれど、その正体がはっきり読者に分かることがないのが、想像力を掻き立てられる。

少女たちは何のためにこの場所にいるのか、どこへ行くのか?

かつてここで過ごした物語の筆者がちらりと告白するところがあり、そこと合わせて何となくの意味を想像出来るが、

この物語には決定的な答えはない。

少女たちが白いワンピースを着て森を駆け回る様子が浮かぶ。

また読みたい。

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本書が映画化された「エコール」も見てみたいけれど、こちらも明確な答えはない映画のよう。

エコール [DVD]
by カエレバ

「エコール」がリメイクされた「ミネハハ 秘密の森の少女たち」は、「エコール」のファンから不評だったが、

こちらの方が明確な答えが用意されているので、見るならこっちの方がいいかな。

ミネハハ 秘密の森の少女たち [DVD]
by カエレバ