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いちいち本レビュー

たんたんと本の感想を書いていくブログ。書評よりもっと軽いメモみたいなもの。

「禁色」/三島由紀夫

三島由紀夫

禁色 (新潮文庫)
by カエレバ

★★★★★

濃厚だった。

造形描写は美しく、濃厚な心理描写が続く。

小さな文字でぎっしり詰まった文庫本で550ページくらい。

細かな心理描写が美しく濃厚な文章で綴られていて、誰にでも感情移入出来てしまった。

全く共感出来ない人と気持ちも感じることが出来る文章がすごい。

美貌の青年、悠一が変わっていく様に私も振り回されてしまった。

本書に出てくる人たちが悠一に振り回されて、でもそれすらも楽しんでいる、それでも苦しいのだけど。

美熟女たちとの駆け引きは残酷だと知りながら、どうか騙されないでと願いつつも、破滅を望んだり。

とにかく、悠一に振り回され続けることになった。

登場人物の台詞から。

「愛する者はいつも寛大で、愛される者はいつも残酷さ。悠ちゃん、僕だって、僕に惚れた男にはあいつ以上に残酷だよ」

「人間をいちばん残酷にするものは、愛されているという意識だよ。愛されない人間の残酷さなんて知れたもんだ」

全くその通りだ。

身につまされる。。。

女を愛することの出来ない同性愛者の美青年を操ることによって、かつて自分を拒んだ女たちに復讐を試みる老作家の悲惨な最期。

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