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いちいち本レビュー

たんたんと本の感想を書いていくブログ。書評よりもっと軽いメモみたいなもの。

「人生問題集」/春日武彦・穂村弘

by カエレバ

★★★★☆

精神科医の春日武彦歌人(エッセイスト・翻訳家)の穂村弘の対談。

春日先生のリクエストで、穂村さんとの対談が成立!

たまには”まっとうなもの”をテーマにということで、「友情」「努力」「家族」「愛」など、普段の春日先生が語りたがらなそうなテーマが並んでいます。

そればかりではなく、「怒り」「孤独」「不安」というテーマもきちんと用意されている。

穂村さんの作品を全く知らないけれど、何となくほわーとした印象が伝わってきました。

そんな穂村さんが相手だからか、春日先生もいつもより穏やかな印象、にこにこしながら(にやにや?)話してる様子が浮かびます。

春日先生の奥さんとの話は、いつもほんわかして好きだな。

本書にもたくさん出てきますが、その中から、一つ引用。

俺も前に女房と歩いていた時、ホームレスみたいな奴から女房を、「男みたいだな」とか何とか言われたことがあって、「うるせえバカ野郎」と言い返したことがあるんだけど、その時はムカムカした気分をぶつける対象を探してたというのと、あとは女房に対するスタンドプレイという面があったんだね。

春日先生、ちゃんと言い返してる!!

穂村さんは彼女が「ブス」と言われて聞こえないふりしてすれ違ってしまって、何十年後の今でも後悔しているそうです…。

そのことを話した人に、すでに彼女への愛とか怒りじゃなくて、セルフイメージを守りたいという話にすり替わっていると指摘されて納得してしまったという…。

なんだかなあ、私も穂村さんタイプかもしれない。

春日先生みたいに怒りぶつけてすっきりしたい(笑)

後、「努力」がテーマの回で、春日先生の言葉になるほどと思うと同時に、何だかやれそうな気がしてきたので引用しておく。

つまり、努力というのは正しいスタート地点にたどり着くまでが大変なんであって、方法や目的を決めて、あとは努力すれば何とかなるなるという希望や確信が持てるところまでいければ、もう半分以上はできたのと同じだと俺は思うわけよ。

「頑張れ!」なんて世間じゃ言うけど、どう頑張ればいいかが分かれば、努力なんて楽なもんだと思うなあ。

そう、どう頑張れば、何を頑張ればいいのか分からなくて、悶々として人生消費してるの。。。

本書は「秘密と友情」というタイトルに変更して文庫化もされています。

by カエレバ

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