「女学校と女学生―教養・たしなみ・モダン文化」/稲垣恭子
女学校と女学生―教養・たしなみ・モダン文化 (中公新書) | ||||
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★★★★☆
昔の女子校と女学生について書かれているので、
ほぼ裕福な家庭で育ったお嬢様のことになる。
これも私が大いに興味がある分野。
吉屋信子の世界が知りたかったので、非常に嬉しい内容。
時代と共に増える女学校、学校に通う少女たち。
それに伴い、女学生批判も広がる。
結局、女学生への批判の根本的なことは「女のくせに生意気」ってことでしょ。
女は学なんかつけずに、家庭に入って子供を産め、出しゃばるなってことを、不良になるとか言い掛かりをつけているだけ。
知恵をつけて生意気になるな!だなんて…。
当時の女学生たちの手紙が素敵でうっとりしました。
女学生の言葉遣いがうっとりするほど詩的で綺麗。
これくらい綺麗な文章を書いてみたいものです。
こういうのをもっともっと読んでみたい。
女学生の手紙だけを本にしたものとか欲しいです。