読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

いちいち本レビュー

たんたんと本の感想を書いていくブログ。書評よりもっと軽いメモみたいなもの。

「銀の匙」/中勘助

その他の作家(小説・エッセイ)

銀の匙 (角川文庫)
by カエレバ

★★★☆☆

昨夏の「発見!角川文庫祭」のスペシャルカバーだったので購入。

病弱で人見知りで臆病な私を愛し、育ててくれた伯母。隣に引っ越してきたお蕙ちゃん。

明治時代の東京の下町を舞台に、成長していく少年の日々を描いた自伝的小説。

夏目漱石が「きれいだ、描写が細く、独創がある」と称賛したとある。

この作品を一言でいうと、漱石の言葉に集約されている。

物語としての面白さは正直ない。

退屈で読んでは放置し、読んでは放置しを繰り返した。

描写の細かさと美しさは見事です。

特に終盤、友達の姉の描写が上品で美しく、読むたびに心を入れ替えて凛と美しく生きたいと思います。

繊細で感受性が強い子供だった”私”を可愛がってくれた伯母さんとの描写。

国ちゃんやお蕙ちゃんとのやり取りの描写。

時代は違えど、幼い頃を懐かしんでしまいます。

美しい少女お蕙ちゃんとのにらめっこが大きらいだったという”私”。

私はそのにらめっこが大きらいであった。

それは、自分が負けるからではなくて、お蕙ちゃんの整った顔が白目をだしたり、わに口になったり、見るも無惨な片輪になるのがしんじつ情けなかったからである。

くすくす笑ってしまいました。

綺麗な子の変な顔を見たくないですよね。とても可愛らしい。

Amazonで「銀の匙」の詳細を見る>>>

楽天で「銀の匙」の詳細を見る>>>

広告を非表示にする