いちいち本レビュー

たんたんと本の感想を書いていくブログ。書評よりもっと軽いメモみたいなもの。

「愚者の道」/中村うさぎ

愚者の道 (角川文庫)
by カエレバ

★★★★☆

中村うさぎの本を読みまくっているが、ひとまずこれで最後。

また気が向いたら、読んでみるつもり。

自らを「愚者」として、「愚者」としての自分をどんどん掘り下げていく。

中村うさぎさんの自己分析は凄まじいものがある。

自分という人間の研究レポートかのよう。

この人、ナルシストなんだなってすぐに分かる。

ナルシストでなければ、これほど自分という人間に興味を持ち、紐とき掘り下げ、徹底的に向き合わない。

彼女たちのナリシシズムは万能感に近いレベルまで肥大しており、

「自分とはこんなところで終わる人間ではない、もっともっと高みに昇れるはずだ」

という幻想を捨て切れず、あり得ないほど完璧な自己を求めてしまうのだ。

他人から見ればお笑い種であっても、彼女たちは真剣そのものである。

元旦那について、

研ぎ澄まされた刃のようなその切れ味は、今にして思えば、自分を棚に上げてこその一刀両断ぶりなのであったが…

これね、ネット上だけの知り合いだった人だけど、いたわ。。。

どの口が言う?っていうね。

2ちゃんねらーへの言及も面白かったです。

2ちゃんねる」などで、会ったこともない他人を揶揄して罵り断罪しては紙の快感に酔う人々…

裁く相手を失った途端に「神の特権」を失うのであり、

それは彼らにとってもっとも恐ろしいことなのではあるまいか。

それで、彼らはスレッドを渡り歩き、「裁く相手」を探し続けるわけか。

裁く者は、裁かれる者より優位に立つことで、逆に裁かれる者に依存するのだ。

2ちゃんねるの空気は異常とも言える。

慣れ合う場所を完全に失くした私は、2ちゃんねるに入り浸ってるわけだが…

書き込みとかは一切せず、ただスレッドを渡り歩いている。

あんなに嫌っていた2ちゃんねるに入り浸る日が来るなんて、思いもしなかった。

Amazonで「愚者の道」の詳細を見る>>>

楽天で「愚者の道」の詳細を見る>>>

広告を非表示にする