読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

いちいち本レビュー

たんたんと本の感想を書いていくブログ。書評よりもっと軽いメモみたいなもの。

「銭ゲバ」/ジョージ秋山

銭ゲバ 上 (幻冬舎文庫 し 20-4)

ジョージ秋山 幻冬舎 2007-10
売り上げランキング : 39314
by ヨメレバ

★★★★★

どうやら年末に読んだ本書が、今年一番の本になりそうです。

松山ケンイチ主演でドラマ化された「銭ゲバ」を見て、久々にドラマにハマって感動したんですよね。

漫画の原作があるということで、一度読んでみたいと思っていました。

弟もドラマ「銭ゲバ」が好きで原作を読もうとしたところ、絵が無理でやめたって言ってたんです。

確かに上手いとか綺麗な絵ではない。

絵よりは内容重視の私なので、この絵には抵抗はなかったです。

むしろ味があっていいと思ったくらいですから。

この絵を見て読む気が失せたなんて、弟の奴、バカだなーと思うのですが。

良い作品、自分の心に鮮烈な印象を与えた作品ほど、何と書いていいのか分からなくなる。

感想さえまともに書けないけれど、この気持ちだけはちゃんと残しておきたいので書きます。

1970年代に少年誌で連載されていた作品です。

夢や冒険で溢れる少年誌で連載されるのは、あまりにも衝撃的な作品。

問題作と言われるのも納得。

冒頭のシーンから心掴まれて、一気に上下巻読み終えました。

「金!」「金!」「金!」「金!」という叫び、

雨の中、埋められた人間の手が地面から救いを求めて飛び出ている。

いったい 金とは なにか?

金は ある時には どんな欲望も 満たしてくれる。

ある時には ひとをどれいにし

またある時は ひとの心を狂わし 滅亡の悪をうむ!

雨の中、地面に這いつくばりながら、金を必死で集める風太郎。

「銭のためにやったズラ」

風太郎は不幸な生い立ちである。

しかし、それを跳ねのけて立派に生きている人もいる。

風太郎は悪の道を辿ってしまった。

私はそれを責められない。

むしろ共感する。

金さえあれば…という考えに取りつかれてしまった風太郎。

単純に世の中が悪いとも言えない。

金を手に入れて、地位を名誉を手に入れても風太郎は常に、過去の記憶がフラッシュバックする。

過去の記憶が蘇るたびに、自分を奮い立たせていたのだと思う。

それがとても痛々しい。

病院の前で泣きながら必死に救いを求めたこと

「おねがいズラ かあちゃんが死ぬズラ」

女を連れて酔っぱらった父親に「うまれぞこない!」と殴られる

頭を抱えて泣き叫ぶ幼い風太

「うまれて こないほうが よかったズラ」

誰もいない街で選挙活動をする奇妙な場面がとても恐ろしい。

風太郎の母親の「五円のお金がない家もあるのです!」という台詞。

色々とトラウマになりそうなくらい壮絶だった。

それでも、私はこの作品が大好きだ。

ドラマも良かったけれど、やはり原作漫画が良かった!!

めぐり合えたことに感謝したい。

Amazonで「銭ゲバ」の詳細を見る>>>

楽天で「銭ゲバ」の詳細を見る>>>

銭ゲバDVD-BOX
by カエレバ

広告を非表示にする