いちいち本レビュー

たんたんと本の感想を書いていくブログ。書評よりもっと軽いメモみたいなもの。

「いじわるふきちゃん」/さとうさくら

いじわるふきちゃん

さとう さくら 宝島社 2009-09-09
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by ヨメレバ

★★★★★

タイトルと可愛らしい表紙から、ほのぼのしてちょっと毒のある作品かなと思っていたのですが…

違いました!!

あらすじはAmazonより引用。

ふきちゃんは町外れの工場で流れ作業をしている普通の女の子。

ただ一つ、ふきちゃんがみんなと違うのは「喋らない」こと。

黙って相槌をうっていれば、誰にも嫌われないし傷つくこともない。

だから兄だけを溺愛する大嫌いなお母さんにも、お金をせびってくる旅人の兄にも、マルチにハマる友達にも、ただニッコリ頷いていた。

でも運命はそんなふきちゃんを許さなかった…。

これはなかなかブラックですよ。

登場人物たちが曲者ばかりなんですが、あなたの周りにも一人はいるはず。

一人どころかごろごろいるかもしれません。

私も読んでいて、これはあの人みたいだと、思い浮かんだ人物が数人いる。

ふきちゃんは色んなことを面白がっている。

面白いなと思って観察している。

それは、ふきちゃんにとって自己防衛の術で、悲しくなる。

私も少し似たようなところがあるって思ってね。

面白いと思うことで自分を守っているふきちゃんだけど、

徐々に「面白くなかった」ということが顔を出し始める。

ちらほら、ちらほら、「面白くなかった」が心に突き刺さる。

印象に残った台詞。

ふきちゃんのお父さんの台詞より。

「人に優しいと言われれば、人に優しくあろうとする。

 人におかしいと言われれば、人はおかしくなっていく。

 人にダメだと言われれば、人はダメになっていくんだ」

自分の人格さえも、他人によって歪められ変えられていくものなんだ。

いい方にも、悪い方にも。その塩梅が難しい。。。

ふきちゃんが見た光景が淡々と綴られている文章。

面白くもあるがずっしり重い。

最後にこちらも引用。

病院にかけつけたのは、あたりさわりなく優しかった友達ではなく、自分のことばかり考えてるように見えた友達だった。

そういうもんかもね。

ずっしりしてます。

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