いちいち本レビュー

たんたんと本の感想を書いていくブログ。書評よりもっと軽いメモみたいなもの。

「リリイ・シュシュのすべて」/岩井俊二

リリイ・シュシュのすべて (角川文庫)

岩井 俊二 角川書店 2004-02
売り上げランキング : 78659
by ヨメレバ

★★★★★

すっごい鬱になったけど、すっごい良かった!!

鬱になる覚悟でまた絶対に読みたい!!

本書は映画「リリイ・シュシュのすべて」を、監督の岩井俊二自ら小説化したもの。

主人公の蓮見は、家庭にも居場所がなく、同級生の星野たちからも陰湿ないじめを受けている。

そんな蓮見の心の支えは、歌手リリイ・シュシュの紡ぎ出す音楽と、ほのかな恋心を抱いている相手、クラスメートの久野陽子だった。

だが星野たちの手によって、神聖な存在である久野が汚され、唯一の救いであるリリイ・シュシュのコンサートへ行くのも妨害された蓮見の怒りは、ついに残酷な形となって爆発する。

数年前に映画を先に見ていたのですよ。

その時は音楽と映像&雰囲気が好きで、ストーリーは正直よく分からない部分が多かった。

それが、本書を読むとするりと解けていきました。

あのシーンはこういうことだったんだ!!の連続で、再び映画を見たくて仕方ない。

前半は掲示板の書き込みで話が進んでいくんです。

書き込みがリアルで、昔、ダイヤルアップでネットをしてた頃のファンサイトの掲示板を思い出しました。

荒らしみたいな人が来て、みんな文句を言って、

そういえばあいつ消えたねってなり、

再び現れて、「まだいたのか!」みたいなくだりとか、掲示板そのまま。

そんなわけで、ずんずん読み進めていくと、少年の独白になっていく

これが、きついんだわ。。。

いじめ、万引き、援助交際、心の拠り所をカリスマ的な存在であるリリイ・シュシュに求める少年。

リリイ・シュシュが少年の唯一の救い。

私もちょうど14歳くらいから高校を卒業するあたりまで、自分の中でカリスマ的存在のミュージシャンがいたので、その時の気持ちともシンクロして、本当に色々きつかった。。。

感情移入し過ぎてしまう人は要注意!!

本の中に登場するリリイ・シュシュのCDも発売されてます。

私はこれを持っているので、BGMにしながら読みましたが…

これまたダークで辛くなります。

中毒性もあり…怖いアルバム。。。

呼吸
by カエレバ

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