いちいち本レビュー

たんたんと本の感想を書いていくブログ。書評よりもっと軽いメモみたいなもの。

「空になりたい WANT TO BE THE SKY」/桜井亜美

空になりたい WANT TO BE THE SKY

桜井 亜美 講談社 2008-04-19
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by ヨメレバ

★★★★☆

大津のいじめの事件を、テレビでもネットでも毎日目にする。

重大な問題だが、こうも毎日目にすると意識してなくても、私の心にまで擦り傷がすこーしずつ、すこーしずつ出来ていく感覚になる。

いじめの話とは少し距離を置きたい…って気分なのだが、本書ももろにいじめの話。

しかも、残酷ないじめ。。。

どんなにおいつめられても、あたしはけっして、傷つかない。

1人対38人、徹底的なイジメの中で、17歳の女子高生・凛音は、たったひとりで戦いはじめる。

凛音は自分をいじめる奴らや傍観してる奴らを、”カゲ”と呼ぶ。

ニンゲンの形をした”カゲ”。

”カゲ”に何をされても傷つかない。

決して涙は見せない、涙は敗北宣言だ。

凛音は、”カゲ”と認識することで、痛みを苦痛を感じないように、ぎりぎりのラインで命繋いでいるんだろう。

※以下ネタバレ!!

凛音は高校に入り見た目と性格も変え、ネットアイドルとしての顔を持ち、自分を演じるようになる。

高校に入り自分が変わることで、中学の時のようにいじめられてはいない。

しかし、凛音の心は”カゲ”への復讐で覆いつくされている。

これだけの復讐が出来れば、さぞ気持ちいいだろうと思う。

自分をぎたぎたに切り刻んで、踏みにじった相手に、最高の屈辱を。

楽しくて仕方ないだろう。

最終的には、復讐への後悔と、その後にやってくる恐怖に苛まれるのだが…。

双子の弟として出てきたエイタについて。

エイタは最初の方で、存在しないんだろうなと予想はしていた。

凛音が作った空想ではないかと。

実際は、双子として生まれたが生後9カ月で亡くなってしまっていた。

後味はよくないです。

いじめの描写もきついです。。。

ところどころ好きな表現があり、その部分だけ読み返したい。

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