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いちいち本レビュー

たんたんと本の感想を書いていくブログ。書評よりもっと軽いメモみたいなもの。

「心の休ませ方」/加藤諦三

メンタル本

心の休ませ方 (PHP文庫)

加藤 諦三 PHP研究所 2006-10-03
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by ヨメレバ

★★★★★

分かりやすいタイトル。

そのまま、「心を休ませたい」「心を休ませる方法」を知りたいから読みました。

実際には、具体的な「心の休ませ方」は載っていないと言っていいでしょう。

即効性のある方法ではなく、傷ついている心(疲れている心)を読み解いていく感じです。

頓服薬ではなく、カウンセリングのような内容かなと思います。

本書を読んで、「心を休ませるどころか鬱になる」という意見もありますが、私はとても楽になり、目から鱗の内容でした。

今まで、自分で自分がよく分からなかった感情の原因が分かり、なるほどと頷きながら読み終えました。

余計に鬱になるという方は、結構辛い内容であり、決して読者に優しい内容じゃないからでは?

現実を付きつけられてしんどくなるのではないか。

今、まさに鬱でしんどいという人には向かない可能性もある。

メンタルを患っている本人だけでなく、家族や友人に読んでもらえれば有難いなという本。

以下、気になった部分を引用しつつ書いてます。

不幸の原因について

■人がマイナスの発想をするのは、認めてもらいたいからである。愛情飢餓感がマイナス発想の原点である。

■周囲に自分が不幸であることを誇示することで、憎しみの感情のはけ口を見つけているのである。不幸は憎しみの表現方法なのである。

■「人が楽しそうにしているとますます心が暗くなる」ということのもう一つの意味は、「悔しい」である。皆が楽しそうにしている情景で憎しみが刺激される。そして、「何で自分だけがこんなに辛いのだ」という不公平感が生じてくる。何で自分の人生だけがこんなに苦しいのだという恨みでもある。

■苦しい時に、何の支えにもならない学歴や職歴を得るために、あなたはどれほど努力をしてきたことか。

そうだったのかと、よく分からなかった自分の感情の原因に気づきませんか?

私は、人が楽しそうだと余計に心が暗くなるのは「悔しい」からだというのとか、確信をつかれた気がします。

こうやってひも解いていくと、冷静に自分を客観視することが出来そう。

搾取する人々から逃れる

■自分を抑えすぎたあなたはいい人と言われ、最後には生きることに疲れた。それに対してわがままで利己主義の彼らは生きることに疲れてはいない。今も暴れまわっている。

■いまあなたが静かに休むことであなたを軽蔑する人がいれば、その人はあなたが頑張っている時には、あなたから搾取する人である。

■搾取する人から別れることができれば、心理的事情は一変する。そして、「自分は、何ですべての意味において損することをしていたのだろう」と思うようになる。

■いったん別れてみれば、自分にとってディメリットだけという人にどうしてあそこまでお世辞を言い、貢ぎ、恐れていたかが不思議になる。でも迎合している時はそれが分からない。自分にとってディメリットだけということは、相手にとってはメリットだけということである。しかも相手のほうが威張っている。

今まで、「友達」として接してきて、自分から離れた人が何人かいる。

最初は上手く付き合っていこうと思ったし、その人がいなくなるのを寂しく感じたが、いざ離れてみるとストレスは少なくなったのである…。

皮肉な結果だとは思うが、寂しいからとか、何となくという理由で、ストレスを溜めながらつるむ必要はない。

過去の恨みつらみ

人は見える行為のみを見る。だから「もう許してあげてもいいんじゃない」と言う。しかし、本人にしてみればそれは過去の出来事ではない。その悲しみや恐怖はいまの悲しみであり、いまの恐怖なのである。

「過去のことをいつまでも引きずるな!」とか、言う人はたくさんいる。

「いつまでも言っててもしょうがないよ」と、何度も何度も言われてきた。

忘れろとか、忘れてたまるか!という思いだった。

これを読んだ時、心が浄化されていくような気分にもなりました。

自分自身で説明出来なかった感情は、これだったんだと、とてもスッキリ。

■生きることに疲れたあなたは、いま誰に会いたいか?もし会いたい人がいれば、その人がこれからの人生を共に歩む友人である。

■生命力の豊かな人は晴れた日に散歩をすれば気分がいい。しかし生命力の低下した人に、「散歩でもしてきたら」と言うのは無慈悲である。生命力の低下した人には散歩に出ようとすること自体がきつい。そして気分の良さを味わう能力そのものを失っている。

私の心に引っかかった内容を挙げましたが、人によってそれは様々だと思います。

分かってもらえない悔しさ、悲しさを分かってもらえたようで…探していた言葉を見つけたようでした。

軽い内容ではなく、辛い思いをする可能性もありますが、自分を見つめ直したい時、自分と向き合う勇気が持てた時、手に取ってみるといいのではないでしょうか。

心があまりに弱っている時は、逆効果だと思うのでお勧めはしません。

自分でも落ち着いていると自覚出来た時に、是非。

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