いちいち本レビュー

たんたんと本の感想を書いていくブログ。書評よりもっと軽いメモみたいなもの。

「アンネの日記――完全版」

アンネの日記―完全版

アンネ・フランク 文藝春秋 1994-04
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by ヨメレバ

かの有名な「アンネの日記」です。

上手く説明出来ないので引用。

第2次世界大戦中、ナチス・ドイツのユダヤ人迫害を受け、強制収容所で短い生涯を閉じた少女アンネ・フランク

本書は、彼女が、ナチスの手を逃れて、オランダ、アムステルダムのかくれ家に身を潜めながら書きつづった13歳から15歳までの25か月間の日記である。

小学生の頃、ユダヤ人迫害に関する書物が教室にあり、クラスメイトと休み時間に見ていました。

目を背けたくなる残虐な写真の数々に、私たちはおののいた。

その記憶が強烈だったので、ユダヤ人迫害やヒトラーという単語を聞くと恐ろしいのです。

読み始めてすぐに気づいた。

私は大きな勘違いをしていた。

アンネ・フランクという少女は、小公女セーラのように陰気な女のイメージを勝手に持っていたが、赤毛のアンタイプの女だった

自分で文才があると言いきるだけあって、本当に文才がある!!

悲惨な状況の描写はあるものの、それほどまでに悲壮感が漂っていない。

アンネ自身、自分はユーモアがあると言っているが、本当にユーモアがある!!

文才はあると思っています。

わたしの書いたお話には、ふたつばかりいいものがありますし、”隠れ家”のことを書いた文章には、ユーモアもうかがえます。

日記には、表現力豊かな言いまわしがたくさん見られます。

とはいえ…ほんとうに才能があるかどうかわかるのは、まだまだ先のことでしょう。

アンネという女の子は、可哀想な少女でもあるが、それを感じさせないくらいに面白い少女なのだ。

クラスメイトにも人気があったようで、

モーリス・コーステルは、たくさんいるわたしの崇拝者のひとりですけど

わたしのほしいのは、取り巻きではなく、友人なんです。

このように、カリスマ性を発揮しています。

後から、この”隠れ家”に住むことになったデュッセルさんというのが、イマイチな人物なんですよね。。。

インテリでケチで、ねちねちした性格だわ。

アンネも度々、この男に腹を立てている。

わたしの要求はいたって妥当なものでしたし、しかも、ごく丁重にお願いしたのです。

ところがそれにたいして、学識あるデュッセル先生からどんな返事があったと思いますか?

「だめだ」この一言です。「だめだ!」

アンネはデュッセルさんに腹を立てて日記に書いているだけでなく、きちんと言い返しています。

頭の回転の良さがうかがえます。

アンネは想像していたよりも口が悪いし、おませで、お喋りで生意気だった。

それでも、想像していた少女より、何倍も魅力的で、気づけばアンネの虜になってしまっていた。

アンネのペースに完全にハマってしまっているんです。

ラストは、分かっていたとはいえ衝撃で、しばらく呆然としてしました…。

最後にアンネの問いかけを…

そもそもなぜ人間は、ますます大きな飛行機、ますます大型の爆弾をいっぽうでつくりだしながら、いっぽうでは、復興のためのプレハブ住宅をつくったりするのでしょう?

いったいどうして、毎日何百万という戦費を費やしながら、そのいっぽうでは、医療施設とか、芸術家とか、貧しい人たちとかのために使うお金がぜんぜんない、などということが起りうるのでしょう?

世界のどこかにでは、食べ物がありあまって、腐らせているところさえあるというのに、どうしていっぽうには、飢え死にしなくちゃならない人たちがいるのでしょう?

いったいどうして人間は、こんなにも愚かなのでしょう?

この文章、深く胸に刻みつけておきたいです。

世界中の人々の胸に、いつまでも。

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