いちいち本レビュー

たんたんと本の感想を書いていくブログ。書評よりもっと軽いメモみたいなもの。

「ヴィヨンの妻」/太宰治

ヴィヨンの妻 (角川文庫)

太宰 治 角川グループパブリッシング 1996-06-01

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by ヨメレバ

この表紙…萎えるなぁ…。

どういうセンスなんだろう、購買意欲なくなる。

表紙は生田斗真場バージョンをお勧めしたいが、たぶん在庫限りだと思うので…。

ことごとく弱い男性陣に対して、女性陣の強さに拍手!!

体力的な面では男性の方が強いけれど、生き抜く力というのは女性の方が強いのかもしれない。

こちらの角川文庫の「ヴィヨンの妻」には5つの作品が収録されています。

※以下、ネタばれ!!

パンドラの匣

この作品だけ、読んでから随分時間が経ってしまって…。

読んでいる間はとても小気味良く楽しかったです。

結核療養所が舞台というと重く暗そうだが、そういうのが全くない不思議。

主人公と同室の患者たちや看護婦とのやり取りも面白い。

まあ坊が可愛くて仕方がないです。

まあ坊を思う主人公の不器用さも可愛くて微笑ましい。

映画「パンドラの匣」のレビュー記事

「トカントカン」

非常に太宰らしい内容。

トカントカンの音が聞こえると全てがどうでもよくなる…。

何かに夢中になる度に聞こえてくる、トカントカンの音…。

ヴィヨンの妻

松たか子さん主演の映画を先に見ていました。

さっちゃんが最高にいい女です。

旦那が借金をして逃げるわ、女を作るわ、とどうしようもないんですけどね。

この旦那は自分のことを不幸、不幸と言っているが、さっちゃんと出会えたあなたは幸福です。

自分が不幸としか思えないのなら、それは本人にとっては不幸ではあるけれど。

仕事なんてものは、なんでもいいんです。

傑作も駄作もありやしません。

人がいいと言えば、よくなるし、悪いと言えば、わるくなるんです。

眉山

眉山(びざん)というのは、若松屋女中のトシちゃんのあだ名。

主人公やその仲間は、小説が好きだと言うわりに学がなく、ドスンドスンと階段を上り下りして、トイレがちかい彼女を馬鹿にしているわけです。

飲みにきては影で眉山の悪口を言って楽しんでいる。

そんな、眉山をしばらく見ないと思っていたら、実は病気で死んでいた…。

途端に「眉山はいい子でした」「あんなにいい子はめったにいない」と話す彼ら。

人間ってそういうものなんです。

太宰の周りでもこういうことがよく起っていたのだろうな。

「グッド・バイ」

主人公は愛人がたくさんいるどうしようもない男、田島。

太宰の小説の男はどうしようもないが、女にはモテる男ばかりだ。

きちんとした格好をすると驚くほど美人なキヌ子と田島のやり取りがおかしくて笑える。

「あたりまえよ。かせがなきゃおまんまが食べられませんからね。」

言うことがいちいちゲスである。

「おやおや、おそれいりまめ。」

わあ!何というゲスな駄じゃれ。全く、田島は気が狂いそう。

けちょんけちょんにやられる田島を見ているのは、愉快愉快。

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