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いちいち本レビュー

たんたんと本の感想を書いていくブログ。書評よりもっと軽いメモみたいなもの。

「スヌスムムリクの恋人」/野島伸司

スヌスムムリクの恋人

野島 伸司 小学館 2008-08-07
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by ヨメレバ

舌を噛みそうなタイトル。

四人の男の子の話。

ナオ、ノノ、清人、哲也。

実はこの四人の父親は大学のラグビー部の仲間で、同じ時期に結婚して、同じ時期に子供を産んで、四人は同い年で近所に住んでいます。

ここまでくると気持ち悪いと思ってしまいますが、そこはスルーするしかないでしょう。

野島さんの作品は美少年・美少女が出てくることが多い。

明るく健康的な子より、繊細で悩みながら生きているような子が多い、そういうところがとても好きです。

女の子のように可愛い男の子、ノノ。

ノノが韓国の某アイドルグループのメンバーと重ねて読んでしまったので、2割増しで色んな意味でドキドキしながら読みました。

ノノを取り巻く環境というのが不思議で、優しさに溢れているのも良かった。

野島さんらしくて、好きだな個所を引用。

「そりゃ誰だってさ、他人に優しくなりたいし、優しい人間だと思われたいに決まってる。

気分がいいからね。そう思われるのは。

だけど、ボクにそんな余裕はないんだ。

人はさ、余裕がなければ他人に優しくなんか出来っこないよ」

野島さんって、優しさと偽善とは?みたいなの好きですよね。

私もそういうことについて考えたりする方なので、こういうのがめっちゃ好きです。

野島さんと優しさとは偽善とは、本当の優しさとは何か…とか語ってみたい。

「自分を責め、後悔して、いつまでも引きずってしまう。

それこそが人間の素晴らしさだと感じるんだ。

たとえば二人の人間が同じような過ちを犯したとするね。

一方はSが働き、苦悩し、後悔し、懺悔する。

しかし、Sがなければ、捕まっても、運が悪かったとしか思わない。今度は失敗しないと、刑務所を出てからまた同じ事をやるだろう。

僕は一見ネガティブに聞こえるSには、人間の良心が集約されていると思うんだ」

自分を責めて後悔する、引きずる事は、良心の集約…。

ネガティブを悪だとするのは、世間の傾向ですよね。

それには賛成はしない。

ポジティブが正しいだなんて思わない。

ありきたりな言い方だけど、ネガティブも見方を換えれば、ポジティブに変わる。

難しくて答えは一生出ない。

こういう事を考えることがとても好きです。

ただ四人の物語が進んでいくだけじゃなくて、オチもあります。

それは読んでからのお楽しみ~ってことで。

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