いちいち本レビュー

たんたんと本の感想を書いていくブログ。書評よりもっと軽いメモみたいなもの。

「キャリー」/スティーヴン・キング

キャリー (新潮文庫)

スティーヴン・キング 新潮社 1985-01
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by ヨメレバ

映画の「キャリー」と「ミザリーを見て、その原作者であるスティーヴン・キングの作品に興味を持った。

調べてみると、ショーシャンクの空に」の原作「刑務所のリタ・ヘイワース」だったり、「グリーンマイルなどの原作も手掛けていたんですね。

「キャリー」も「ミザリー」もものすごく良かったし、スティーヴン・キング人気作家のようで、期待度も大。

ざっとしたあらすじは、主人公のキャリーはいじめられっ子で、母親はイカれているという可哀想の一言では片づけられない女の子。

ハイスクールのダンスパーティに、憧れの男の子に誘われてパーティーのクイーンになるのですが、それらは全て仕組まれた残酷な罠。

幸福に包まれたキャリーの頭上から、豚の血が降り注ぎ…。

小説の手法が変わっていて、ストーリーの間に

・キャリー・ホワイト所有のユーイン・ハイスクールのノートの一ページの、くりかえし記されていた言葉

・「あばかれた影」(六〇ページ)より

・「わたしの名はスーザン・スネル」(四〇ページ)より

・「オルギルヴィ心霊現象辞典」より

という具合に架空の記事や本からの引用が挟まれているんです。

これらが、斬新であり余計に恐ろしさを醸し出していました。

後半になると逆にこれがウザく感じて、ストーリーの盛り上がりに水をさしているようで良い効果を生み出しているとは思えなかった。

むしろ、退屈になってしまい、私には逆効果でした。

主人公のキャリーはテレキネシスを使えるんですね。

自分の思うままに物を操ることが出来る。

それを悪く利用しているわけではなく、怒りや悲しみでその力が働いてしまう。

映画版でも、諸悪の根源は母にありと強く感じましたが、それが原作では顕著に表れている。

キャリーが気の毒でならない。

母親の宗教への猛信ぷりは気が狂っていると言い切れるほどである。

キャリーがハイスクールでいじめられるのも、母親のせいと言っても過言ではなかろう。

「手遅れにならないうちに、なんとかまともになりたい」

と母親に訴えてもいる。

もちろん、母親は聞く耳持たずだからどうしようもない。

この作品はごみ箱に捨てられていたのを、一人の主婦が拾い上げて読むことがなければ、世に出なかったと思うと…すごいですね。

作家とした大成功した後も、スティーヴン・キング毎日あらゆる不安に囲まれて暮らしているという。

夜に真っ暗な部屋で寝られない、やがて小説が書けなくなるのではないか、自分が発狂してしまうのではないか、子供たちが病気や事故に合うのではないか…。

これらの不安から逃れるために書くといスティーヴン・キング

狂気迫る世界はこういうことから生まれていたんだと、恐ろしくもあり、更にスティーヴン・キングの作品を読みたくもなりました。

次は装いも新たに文庫化された「ミザリー」を読みたいです。

表紙が可愛いですね。

ストーリーは知ってるので中身とのギャップに驚きです。

ミザリー (文春文庫)

スティーヴン キング 文藝春秋 2008-08-05
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★★★☆☆

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