読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

いちいち本レビュー

たんたんと本の感想を書いていくブログ。書評よりもっと軽いメモみたいなもの。

「殺人よこんにちは」/松本洋子

松本洋子

殺人よこんにちは (講談社漫画文庫―松本洋子ミステリー傑作選)

松本 洋子 講談社 1998-12
売り上げランキング : 397744
by ヨメレバ

表題作の「殺人よこんにちは」、同時収録の「怪奇博物館」は共に赤川次郎原作です。

「怪奇博物館」は三つの短編で構成されており、「ドールハウス」「呪う人形」「真紅の影」の三編。

赤川次郎といえば、「ぬすまれた放課後」という作品も原作が赤川次郎の「死者の学園祭」でした。

扉の松本洋子さんのメッセージによると、赤川先生の大ファンだそうです。

「殺人よこんにちは」

高校生の頃にこの文庫コミックを購入して、数年ぶりの再読。

表題作の「殺人よ こんにちは」の主人公、夕海子がとても魅力的でした。

絶対にこんな女の子は現実にはいないだろうけど、少女漫画の世界には登場してくれてもいいよね。

美しい容姿、両親・友達思いの優しい性格、恋は少し不器用。

そして、ぞっとするほどの残酷さ。

あどけない少女の見せる、冷めた表情や台詞、仕草、どれも惚れぼれしました。

ネタばれしないように、お気に入りのぞっとくる台詞を。

「早く忘れてしまってね。

あたしが忘れないでいるからね。」

海で煙草を吸っている姿は10年以上前に読んだのに、未だに鮮明に覚えてるほど強烈でした。

少女がどうこうではなく、ミステリーとしても単純に楽しめるし、しっかりした内容です。

「怪奇博物館」

■「ドールハウス

今読むとそれほどでもないけど、10代の頃はリアルに怖かったです。

ドールハウス」というタイトルから、どういう展開は薄々勘付いてしまう点はマイナスになるのかどうか。。。

■「呪う人形」

ドールハウス」よりずっと怖いのがこちら。

少女の嫉妬心などのどろどろ渦巻くものが放出されたら、凄まじいい狂気になる。

可憐なヒロインとカッコいいヒーローという松本洋子さんお馴染みの組み合わせも楽しめます。

■「真紅の影」

最初に読んだ時は、つまらなかった印象でした。

今読むとめちゃめちゃ怖いです。

漫画だからと割り切らないで、もしかしたらこういうことが現実にも起こったことがあるのでは?と想像力を働かせると、ぞくっと出来ます。

※以下、ネタばれしてます

「殺人よこんにちは」より、主人公・夕海子(ゆみこ)のお気に入りの台詞。

知ってるわ それぐらい…。

父を殺したのは母であることを暴露しようとした伯父に対して、夕海子が放った台詞。

「ママが殺したっていうんでしょ」と怒りをあらわにして怒鳴った後、静かに悲しそうに微笑みながら、この台詞を言う夕海子が綺麗。

「………ねぇ 知ってる?死刑の前は煙草を吸わせてくれるんですって。

しけってて美味しくないでしょうけど ぜいたくいわないでね。」

死にかけていて「助けてくれ」と懇願する犯人に向かっていう台詞。

煙草を吸えないふりをして、可憐で美しい少女が煙草をふかす…なんて美しいの!!!

もちろんこの時は優しい頬笑みを浮かべています。

そして、煙草をぽいっと海に投げ捨てる時の美しさ…。

Amazonで「殺人よこんにちは (講談社漫画文庫―松本洋子ミステリー傑作選)」の詳細を見る>>>

楽天で「殺人よこんにちは」の詳細を見る>>>

★★★★★

広告を非表示にする