「14歳」/千原ジュニア
14歳 (幻冬舎よしもと文庫) | ||||
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ジュニアに神降臨、それは兄のせいじ!!
今までせいじのことを凄いと思ったことがなかったけど、初めて凄いと思った。
繊細過ぎて尖ったジュニアと天然なのか何なのか分からないせいじ、この二人だったから良かったんだ。
ジュニアって凄い!より、せいじって凄い!!の方が完全に勝ってしまいました。
自分は皆みたいになれない、自分だけがはみ出している、自分だけが皆と違っている、そんなことを思春期なら一度は感じる。
その感受性が人より少し強かった。
”少し”強いだけ、ジュニアだけが変わった存在ではない。
これは思春期もとうの昔に過ぎた今の年齢になったから思えるのかもしれない。
14歳の少年はある日、部屋にカギを付け、引きこもりを始めた。
僕は誰になるんだろう。
いつこの部屋を出ることができるのだろう―。
見えない将来への不安。過ぎていく時間への焦り。
「普通」を求める大人への苛立ち…。
様々な思いを抱えて少年は自分探しの旅に出る。
「戦うべきリング」を求めて彷徨う苦悩を描いた大ベストセラー小説。
ジュニアの書く文章も表現がすごく面白くて良かったです、ジュニアらしいと言うか。
青い服の人たち、黒い服の人たち、と進学校と地元の高校の生徒を表現しているのが秀逸だと思います。
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★★★★★