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いちいち本レビュー

たんたんと本の感想を書いていくブログ。書評よりもっと軽いメモみたいなもの。

「ベルおばさんが消えた朝」/作:ルース・ホワイト 訳:野多惠子

児童書

ベルおばさんが消えた朝

ルース ホワイト 徳間書店 2009-03
売り上げランキング : 507073
by ヨメレバ

――――十月のある朝、ベルおばさんは姿を消した。

これはミステリーではありません。

ジプシーとウッドロー、二人の少女と少年の心の成長の物語なのです。

ジプシーとウッドローの心の動きがとても丁寧に描かれていて、二人の会話もとても楽しいものでした。

子ども向けの本だと侮れない。

30手前になった今読んでも、ジプシーとウッドローから学ぶところ、得られるものがありました。

ウッドローは失踪した母のことや、斜視であることをからかわれても、それに対して上手く立ち回ることが出来る。

そして、クラスメイトを魅了する面白い話が出来る。

彼のように生きれたら…生きてみたい、そんな風に思いながら読み終えました。

この本を悩みが多かった思春期に読めたら、どのように感じたのだろう。

ジプシーとウッドローと同じ12歳の頃に出会えていたら、もう少し前向きに、自分に自信を持って生きれたのだろうか。

コンプレックスを抱えて苦しんでいる子どもたちに読んで欲しい作品です。

印象に残った部分を引用…

「だれかを傷つけようと思ったとき、みんな、かならずその人の見た目を悪くいうでしょ?

その人がいい人なら、それでいいのに。

見た目でいったい、どんなちがいがあるっていうの?」

見た目は目に見えて分かる、一番分かりやすい。

だから、そこを攻撃するんでしょうね…。

特に子どもたちや精神的に未熟な人ほど。

「それから、音楽だけじゃなく、美しいものを作りだす才能があるし、想像力もある。

きみには、きみだけのいいところがいっぱいある。

だから、きみがきみらしく生きていれば、いつだってだれよりも輝いていられるはずだ。

ベルおばさんは、どうしてもそのことをわかろうとしなかった。

それでつらい思いをすることになってしまった……」

分かろうとしなかったというのもある…。

教えてくれる人がいなかったというのもある…。

気づけなかったというのもある…。

いいところがいっぱいあっても、見た目の美醜で判断されるという事実が、どうすることも出来なかったとも言える。

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