いちいち本レビュー

たんたんと本の感想を書いていくブログ。書評よりもっと軽いメモみたいなもの。

【昭和初期から続く乙女のバイブル】「しあわせの花束―中原淳一エッセイ画集」/中原淳一

しあわせの花束―中原淳一エッセイ画集 (コロナ・ブックス)

中原 淳一 平凡社 2000-03
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by ヨメレバ

中原淳一さんの存在を知ったのは、嶽本野ばらちゃんの本がきっかけで、一度読んでみたいと常々思っていたところに、偶然出会えました。

そして、出会えて良かったと心から思える素晴らしい本でした。

美しいイラストと美しい文章、取り入れたい考え方、生活、言葉、本当の美しさ、そういう物がたくさん詰まっていました。

まず、中原淳一さんの描く女の子が上品で美しい。

凛々しい表情や可愛らしい表情、色とりどりの綺麗な服を着て、整えられた綺麗な髪型。

高橋真琴さんのイラストを見た時にも感じたのですが、指先にまで気品が溢れています

どの女の子も指先がとっても美しいです。

付け焼刃ではとても敵わない表情がある指先なのですよね。

オシャレ、生き方、考え方、心構え、美しく生きるための生活の知恵など、中原淳一さんから日本女性への手ほどきがぎっしり詰まっています。

文字もぎっしり、内容もぎっしりで読みごたえたっぷりなのに、見た目は可愛らしくまとめられているのもいいです。

印象に残ったのが70年間日記を書き続けた女性。

一日一日苦しかったことも、幸せなころも、その日記の一ページ一ページは、みんななつかしい思い出となって、現在の孤独な生活にも、「どんなにか力づけられて生きてきたか」とおっしゃします。

私も日記は15歳から付けていますが(毎日ではないです)、いつかこの女性のように勇気づけられる存在になってくれるのだろか。

幸せについても、中原淳一さんはたくさんの考え、心構えを教えてくれています。

五つのしあわせがあるのに八つ持っている人のことを羨んでみたり、(中略)「こんなしあわせは誰だって持っているのだから、私が持てるのだって当り前だ」などと感じたりしていては一生しあわせにはなりません。

このお言葉は常に手帳などに書いて、事あるごとに読み返したいくらいです。

こんな素晴らしい雑誌が現代でもあればな…と思わずにはいられませんでした。

至らないところばかりなので、この本をいつも傍に置いておいて心にとめておきたいです。

★★★★★