いちいち本レビュー

たんたんと本の感想を書いていくブログ。書評よりもっと軽いメモみたいなもの。

【共感するか嫌悪するか…】「こころ」/夏目漱石

こころ (集英社文庫)

こころ (集英社文庫)

夏目 漱石

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新潮文庫夏の100冊というのでスペシャルカバーがいくつか発売されており、カバーが綺麗で欲しくなり、この機会に名作に触れてみても損はないだろうと購入しました。

スペシャルカバーの中から「雪国」、「江戸川乱歩傑作選」、「羅生門」そして本書の4冊を選んだわけですが、

一番最後に読んだのが「こころ」でした。

なかなか読む気になれなくて…難しいという話も聞いていたので。

そんは不安はどこへやら、難しさもなくするする読めてしまいました。

上中下の三つに分けられている中で、”先生”に惹かれる”私”がとても微笑ましく可笑しかったので、後半はその反動もあってずっしりしてました。読後は重いです。

難しいんじゃないかと敬遠してる人は是非

半年くらい前に太宰治の「人間失格」を読んだのですが、そのこともあってか、”先生”と”葉蔵”には同じ匂いを感じました。

繊細なお坊ちゃま。

物質的に豊かで生活に何不自由のない暮らしが出来るからこそ、繊細で傷つきやすい。

これは私たち現代の若者(若者って言っていいのか…)にも言えると思う。

”先生”を心から憎める、酷い奴だと言える人ほど純粋だと思うのです。

”先生”は繊細で傷つきやすいと言った私はもう、そこめで心清くないのです。

きっと、日本人の多くは”先生”に嫌悪感を抱きつつも共感する人が多いはず。

だから、この作品が現代まで広く長く読まれ続けているのではないでしょうか。

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