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いちいち本レビュー

たんたんと本の感想を書いていくブログ。書評よりもっと軽いメモみたいなもの。

「男」/柳美里

男 (新潮文庫)
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柳美里が綴る、目、耳、爪、尻、唇…身体各部を表題とした断章に、

構想中のポルノ小説が挿入されつつ進んでゆくエッセイ。

これを初めて読んだのが、高校生くらいの時だったと思うのだけど、

その時は描かれている世界のほとんどを知る事がなく、それはもう刺激的だった。

セックスした事がある女性という言い方しか思い浮かばないのが歯がゆいが、

この本に書かれている男の体の部分を見て、触れて、感じた事がある女性とそうでない女性では感じ方が違うと思う。後者はそういうものなのかもしれないと納得出来る部分が前者よりも多いだろう。

前者はこれは違うだろうとか、これは分かるとか、納得出来る部分と出来ない部分がはっきりする。

生身の女としての自分を常に持てあましていて、

男に救いを求め、しがみつきたいという欲求を棄て去ることはできないでいる。

だから彼がわたしを裏切ったのではない、わたしが自分の思いに裏切られたのだ。

不幸から抜け出せると信じたのが間違いだった。

不幸を生き抜くしかないのだ。

依存的な愛、不幸体質。。。

この部分を読むと、あぁ、柳美里だなと感じる。

しかし、柳美里さんが関係を持つ男をどうしても好きになれない。

何か小汚い感じがすごくするんですよ。

そんなわけで、男の身体各部についての文章も「うげっ…」ってなってしまったわけです。

★★☆☆☆

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